多くのWordPressテーマが採用している、100%GPLのライセンスについて解説します。
GPLとは
そもそもGPLとは「GNU General Public License」の略称で、著作権は製作者が持つものの、その利用については比較的自由にできるコピーレフト性を持つライセンスです。
GPLで配布されているソフトウェアは改良や再配布を自由におこなえますが、一方でソースコードを公開することが義務付けられているのが特徴。
なおGPLライセンスのプロダクトを改変してリリースする際はソースコードを公開する必要がありますが、リリースせず自分で使用するだけの場合はその限りではありません。
100%GPLとスプリットライセンスの違い
WordPressテーマには100%GPLのものと、一部だけGPLのもの(スプリットライセンス)があります。
100% GPLのものは、PHPのみならずJavascript、CSS、画像などテーマファイル内に存在するファイルすべてにGPLライセンスが適用されます。一方でスプリットライセンスのものは、PHPのみをGPLにしているものが多くなっています。
よくあるのが下記の違いです。
- 100% GPL:1ライセンスで複数のサイトに使える
- スプリットライセンス:1ライセンスで1サイトにしか使えない
有料テーマではスプリットライセンスにしていることも多く、その場合は1つのライセンスでは1サイトにしか使用できなかったり、有効期間が決められていたりします。
100% GPLのWordPressテーマでできること
100% GPLのプロダクトを活用すると、下記のようなことがおこなえます。
- テーマのソースコードを改変して自分好みにカスタマイズして利用する
- そのテーマをもとにあらたなサービスを作り、ソースコードは公開しつつ商用リリースする
- 第三者に依頼されて該当テーマを改変することを商売にする
ただし著作権は放棄していませんので「これは自分が作ったぞ!」と名乗るのとかはもちろんNGです。