WordPressでWebサイトを運営する際、さまざまな理由から「お問い合わせフォーム」を用意することがあります。
今回はお問い合わせフォームを用意する必要性や設計、作り方まで解説します。
WordPressサイトにお問い合わせフォームを作る目的
お問い合わせフォームを用意することで、閲覧者とコミュニケーションが取れます。SNSにはDM機能などがついていますが、WordPressのWebサイトにデフォルトでそういった機能はありませんから、自前で用意する必要があります。
なおお問い合わせフォームを設置するもっとも大切な目的は、万が一なにかあったときの連絡手段としての役割です。
例えばWebサイトに記述している内容が意図せず著作権を侵害していたり、誤った情報を掲載してしまっていたりしていた際、権利元からの連絡を受け付ける手段がなければ、大きなトラブルに発展しかねません。
反対に言えば、お問い合わせフォームで直接連絡のやり取りをする程度で済めば、だいたいそこまで大ごとにはなりません。Webに情報を公開する際はリスクを含むため、リスクヘッジとしての連絡手段はかならず用意しておきましょう。
お問い合わせフォームを用意しないメリットがほぼありませんから、後ろ暗い目的でWebサイトを運営しているのでなければ、基本的には用意しておくと良いでしょう。
WordPressにプラグインでお問い合わせフォームを設置する方法
お問い合わせフォームを作るには、プラグインを使用する方法が一般的です。次点として、Googleを使用して受け取るケースもよくあります。
それぞれ問い合わせの受け取り方などに特徴がありますから、代表的な無料プラグイン2つとGoogleフォームについて解説します。
Snow Monkey Formsを使用する
個人的にはもっとも使いやすく、ブロックエディタにも対応しているモダンなプラグインがSnow Monkey Formsです。特徴は、パズルのように組めてUIがとにかくわかりやすいこと。しかし送信確認画面や送信完了画面も作成できたり、フォームも過不足なく用意されていたりと、痒いところに手が届く機能が搭載されています。
初心者でも使いやすいものの、業務レベルでも使用に耐えうるクオリティのお問い合わせフォームが作成できるプラグインです。
Snow Monkeyという有料テーマに最適化されたプラグインではありますが、基本的にはどのテーマでも使用できます。
Contact Form 7を使用する
Contact Form 7は、昔から定番として存在するお問い合わせフォーム作成プラグインです。ブロックエディタに慣れた方には見慣れないクラシックエディタのUIですから、少々使いにくいかもしれませんが、調べればWeb上に大量の情報が出てくるのはメリットです。
またContact Form 7を拡張するプラグインもいくつか出ていて、ページを進みながら入力していくようなUIにできるステップフォームを作れたりもします。
初心者にはSnow Moneky Formsをおすすめしますが、SMFで要件を満たさない場合に選択肢にしてください。
Googleフォームを使用する
Googleフォームを作成して固定ページに埋め込むだけでも、お問い合わせフォームとしての機能を搭載できます。メリットや特徴としては、メールで受け取らずGoogleシートに情報が溜まっていくこと。これが意外と便利だったりします。
しかしUIをWebサイトに合わせるには少し大変だったりしますので、見た目のカスタマイズ性はよくありません。
ひとまず簡易的にフォームを作っておきたい場合などによく使用します。
WordPressにお問い合わせフォームを設置する流れ
お問い合わせフォームを設置する基本的な流れについても解説しておきます。
1. お問い合わせフォームを作成する
まずはプラグインやGoogleフォームでお問い合わせフォームを作成します。
しかし作成するだけでは表からは見えませんから、設置する場所を用意する必要があります。
2. お問い合わせフォーム用の固定ページを作成する
お問い合わせフォームは基本的にWordPressの固定ページに設置します。
一般的には「/contact」のパーマリンクが使われることがほとんどです。タイトルは何でも良いのですが「お問い合わせ」や「連絡先」などにしておくと良いでしょう。
3. メニューやフッターなどにリンクを設置する
フッターメニューや開閉メニュー内にお問い合わせフォームへのリンクを設置して完了です。
基本的にはフッターで良いかと思いますが、積極的にお問い合わせを受け付けたい場合は、CTAのようにして全ページの記事下にボタンを設置する場合などもあります。
お問い合わせフォームはかならず設置しよう
個人的にはSnow Monkey Formsで基本的な要件は満たしてくれると考えていますから、迷ったときは使用してください。
しかし以前は定番だったMW WP Formが開発終了になったりと、WordPressのプラグイン界隈にはたまに大きな変化があります。情報のキャッチアップは定期的におこなっておいた方が良いかもしれません。
Webサイトを運営する上で、問い合わせを受け付ける体制を整えておくことは大切です。連絡できる手段を用意しておきましょう。